矯正後の保定と後戻り

矯正後の変化 保定の考え方  保定装置


 矯正 装置を付けて積極的に歯を動かしているいわゆる治療期間を『 動的治療期間 』と言います。
この動的治療( 矯正歯科 治療)が終わり、目的の位置に移動させた歯や顎の位置関係をその状態で長期間保持して、安定できる条件を整えるステップを『 保定 』と言います。

 綺麗な歯並びになった♪ やった♪
というわけで何もかも外してそのまま・・・、という訳には行かないのが辛いところです。

 そうです、 矯正歯科 治療には、 後戻り という問題が必ず付きまとうのですよね・・・。

 矯正 治療前の最初の状態というのは、気に入らないかもしれませんが、体はそれなりに出来上がっているのです。 今、矯正治療が終わり気に入った歯や顎の状態になったかもしれませんが、その状態で落ち着いたわけではありません。
動的矯正治療が終わった後、装置を外して何もしなかったら、元の状態・・・とは言いませんが、矯正治療直後の美しい歯並びから乱れが生じることでしょう。

 矯正 を行うものにとって、この後戻りの防止は非常に厄介な問題なのです。 治すことは容易いけれども、それを維持し続けることはとても難しいと言えるでしょう。

 歯並びも含めて、生体内で変化した環境に適応する為には時間を必要とします。 
一定期間、 保定 することで、その状況下で新しく生体組織の改造が進み、適応が進んでいきます。 しかし、どのぐらいの時間があれば100%適応できるということは分かりません。 長く保定すれば、より改造が進み、より安定度が増すであろう、という推測があるぐらいなものです。

 今回、このサイトでは、

   矯正歯科治療終了後の変化
   矯正治療における保定の考え方
   保定装置
 

上記の3つのパートに分けて、 治療について分かりやすく解説してみました。

至らなさゆえ、不明な点や説明の不確かな部分が存在することについては、ご容赦くださいますようお願いいたします。

                    編集協力   福岡で矯正歯科治療をしている さあデンタルクリニック

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矯正歯科治療における保定と後戻り(再発)の背景となる基本的な事柄について説明しています。